ご挨拶
仲間と深夜に酒を酌み交わす中で、午前0時に裁判官としての定年を迎えたのは、弁護士登録をする約半年前のことでした。
私が司法に関心を持ったのは、それから更に半世紀ほどさかのぼります。
その頃、公害事件で患者を救済する裁判が相次いで出され、他方で、「司法の危機」といわれる事態も起こりました。
高校に入学する前後にその時代を経験した私は、様々な利害が複雑に絡む紛争について、責任をもって判断を下す裁判官の仕事にあこがれ、任官しました。
事件処理に当たっては、当事者の訴えに真摯に向き合うこと、特に社会における少数者の主張が理不尽に押さえつけられることのないようにすることなどに、心を配ってきたつもりです。
今回の新型コロナウイルスの騒動で、私たちは、これまで経験したことのない大規模かつ深刻な事態に直面しています。
ウイルス感染が収束した後にどのような社会が到来するのかも見通しが立ちません。
そのような状況の中で、これまでの思考方法では解決できないような様々な紛争が生ずると考えられます。
この時期に弁護士になった者として、これまでの経験を生かすとともに、マクロ及びミクロにおける新たな視点から、問題点を掘り下げ、依頼者の利益を守ることにいささかなりとも貢献できればと考えております。
よろしくお願い申し上げます。
趣味
- 旅行
- 映画鑑賞
- サッカー観戦
主な経歴
昭和48年 | 東京都立西高校 卒業 |
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昭和54年 | 東京大学法学部(公法コース) 卒業 司法試験合格 |
昭和55年 | 東京大学法学部(私法コース) 卒業 |
昭和57年 | 司法修習修了(第34期) 判事補任官 |
平成4年 | 判事任官 |
令和2年 | 判事(広島高裁) 退官 弁護士登録(東京弁護士会) 弁護士法人岡野法律事務所 入所 |